令和6年度の取組

　1年生は「いのちをいただく」という学習を、「生活科」「学級活動（2）」「特別の教科　道徳」の複数の教科を通して行いました。
　11月1日（金曜）の研究授業では、道徳の時間として、絵本「もうじきたべられるぼく」を読んで、生命を尊重するために、学校や家庭で自分ができることを考えました。生活科「わたしのあさがお」で自分のあさがおを大切に育てた経験や、学級活動「給食にかくれている命を見付けよう」「残った給食について知り、給食はどのように作られるのか考えよう」を通して得た気付きを基に、これから大切にしたいことについて考えることができました。

　身近にある遊びやスポーツと違い、あまり知られていないパラスポーツ「ボッチャ」を2年生の子供たちに知ってほしいという願いで研究授業をしました。ボッチャは、集中力、投球技術、戦略性、チームワークが必要とされ、障害のある人、外国人、子供、高齢者など、多くの人と誰とでも楽しめるスポーツです。
　実際の授業では、子供たちが作戦を立てて互いのチーム同士で競い合いました。特に、上手に投げることができたときや失敗したときでも、「すごい！」「いいね！」「お互い様！」などと声をかけあったことで、友達同士が互いに認め合い、励まし合うことができました。学級のみんなの仲がより深まった授業になりました。

　10月22日（火曜）に総合的な学習の時間で「たんけんしよう！みんなの地球」という単元で研究授業を行いました。
　近年、墨田区は外国人観光客や外国人移住者が増え続けており、子供たちは外国の方や外国にルーツをもつ方と関わる機会が増えることが予想されます。そのため、日本と諸外国の文化や生活の様子を調べ、比較し、まとめる学習を通して、異文化理解を深めました。
　学習のまとめでは「私たちにとっての当たり前を外国の方に強要してはいけないと思った。」「外国の文化をもっと調べて、様々な文化を受け入れていきたい。」と、外国の方との関わり方について考えを深めることができました。

　12月4日（水曜）に体育科（保健領域）で「体の発達と健康」という単元で研究授業を行いました。体の発育・発達に個人差があるように、性のあり方も多様であることに気付くとともに、互いを認め合い、「自分らしさ」を大切にしようとする態度を育てることを目標に、学習を進めました。
　授業の中では、「男らしさ」「女らしさ」についてベン図を用いてイメージを分類したり、性のとびら（「心の性」「からだの性」「表現する性」「好きになる性」）について知ったり、性のものさしについて考えたりすることを通して、「自分らしさ、その人らしさ」について考えを深めることができました。

　11月8日（金曜）に社会科「畜産業」の学習の一環として、千葉県にあるマザー牧場に行きました。牧場ではどのような工夫や努力をして牛を育てているのか、働いている人たちはどのような思いで仕事をしているのか、実際に見て・聞いて・感じて、畜産業についての学びを深めました。「命をいただいているから感謝して食べてほしい」という、働いている人たちの言葉から、命の大切さを改めて感じる機会となりました。
　11月19日（火曜）の研究授業では、見学してきたことを踏まえて、社会科の学習との関連を図りながら、皮革産業からと場・食肉市場へと学びを広げました。食料生産に関わる人々の工夫や努力について考えを深めることができました。

　9月17日（火曜）に6年2組で家庭科「持続可能な社会を生きる」の研究授業を行いました。これまでに子供たちは、SDGsについて調べ、世界中で起きている問題に目を向けることで、環境問題が喫緊の課題であることに気付きました。
　また、自分の生活と環境とのつながりについて考え、環境を守るためにできることについて、意見を出し合いました。「ポイ捨ては絶対にだめ！」「ゴミ袋を持ち歩く」「シャワーの時間を短くする」「エコバックを持っていく」など、身近な解決策にたどり着くことができました。

　道徳の時間に、「偏見や差別のない社会を実現しようとする心情を育てる」「路上生活者を支援している人の話を通して、自分の考えに生かそうとする態度を養う」というねらいで、研究授業を行いました。学習のまとめとして、以前道徳で学習した「思い」と「思いやり」について取り上げ、今日もった「思い」を目に見える「思いやり」として表していくために何ができるかを考えました。